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JADISメディアセミナー 患者弁護士の高梨滋雄氏が講演

 日本歯科インプラント器材協議会(以下,JADIS.田岡隆玖会長)は,5月28日,東京・文京区の株式会社ジーシー 本社セミナー室にて第4回メディアセミナー「今あらためて伝えたい,それぞれの取り組み~安心・安全の歯科インプラント治療とは?~」を開催した.

 まず,渡邉文彦先生(日本口腔インプラント学会 理事長)が登壇し,歯科インプラント治療の安全性を向上させるための「日本口腔インプラント学会の取り組み」として,専門医認定制度やガイドライン作成,不適切なホームページや広告を出している歯科医院に対する対応などを紹介した.

 続いて,高梨滋雄氏(弁護士,東京弁護士会・医療過誤法部部長)が「患者弁護士から見たインプラントを取り巻く状況」を講演した.日本口腔インプラント学会のガイドライン制定により,医学的根拠に基づかない治療を原因としたトラブルなどは減少しており,歯科インプラント治療を取り巻く状況は改善傾向にあるとしたが,インプラントを希望する国民のリテラシー不足につけこんだ悪質な宣伝によるトラブルは後を絶っておらず,「専門家の情報発信による国民のリテラシー向上に限界があるのであれば,宣伝に対する法的規制を検討すべきであろう」と見解を述べた.

 最後に,渡先生,高梨氏,矢島安朝先生(日本口腔インプラント学会 理事・教育委員長),古谷野 潔先生(日本口腔インプラント学会 常務理事・学術委員長)をパネリストとした座談会が行われた.ここでも「悪質な宣伝」を行う歯科医師によるトラブルを問題視する意見が多数発せられた.
 また,歯科インプラント治療専門医制度において最大手であるはずの「日本口腔インプラント学会専門医」をホームページ上などで名乗れないことも,「インプラント治療を希望する国民が,インプラント治療を良心的に行っている歯科医院にたどりつけない」(古谷野先生)一因であり,「日本口腔インプラント学会が自身の宣伝をするべきでは?」(矢島先生)という提案が出た.
 現状では“悪質な宣伝に対する法的規制”がないが,その中でも国民が良質な歯科医師にたどりつけるように「“日本口腔インプラント学会専門医”を名乗るための流れを作っていくべき」(高梨氏)というところで,今回の座談会は終了した.

座談会後のQ&Aではパネリストからメディアに対する意見も多数投げかけられ,第2回のメディアセミナーに引き続き,一般国民向けの“インプラント関連ムック本”に掲載されている「問題ある歯科医師たちの広告」に対する苦言が呈された.
渡邉先生は最後に「インプラント治療はすばらしい技術だが,一部の悪質な歯科医師に足を引っ張られている.歯科医師・メディアが一体となり,がんばりましょう」とまとめ,会を締めた.

 

 

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