臨床における不安と疑問

誰にも聞けなかったあのことを いま 明らかに

臨床における不安と疑問

因子が重層して本質がみえにくくなっている問題や,境界領域にあるため教科書や参考書類ではあまり取り上げられない問題を集めた

著者 杉崎 正志
ジャンル 一般歯科臨床
出版年月日 2004/12/07
ISBN 4930881749
判型・ページ数 A4変・204ページ
定価 9,900円(税込)
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あなただったら,この問いかけにどう答えますか? ●顎のあたりで音がして気になるんですけど……. ●ベロの奥にブツブツがあって,何か悪い病気ではないかと……. ●子供が待合室のストーブにつまずいて怪我をしました.院長の責任は…….
 日常臨床でしばしば経験することですが,いざ自問自答してみると,なかなか結論にたどりつけない問題があります.たとえば「何の症状も示さない埋伏智歯や根尖病巣に予防的に処置することがありますか?」という問いに対しては,「ある」ともいえるし,「ない」ともいえると思います.  本書では,このような,いろいろな因子が重層して本質がみえにくくなっている問題や,境界領域にあるため教科書や参考書類ではあまり取り上げられない問題を集め,写真により実像を示しつつ,なるべくコンパクトな分量で解説していただきました.インターネット時代の情報検索では,谷間にある項目ほど検索しにくいものです.明日からの臨床の指針に,また患者さんへの説明に,ぜひ本書をご活用ください.

第Ⅰ章 治療法の選択・何を基準に治療法を選択すべきか
第二大臼歯欠損に対する補綴介入の必要性……荒川 光・完山 学・窪木拓男
小児永久歯(10歳未満)の抜髄……小野芳明
小児の上唇小帯,舌小帯の異常……細矢由美子
根尖病変歯抜去後の病変組織……山崎康夫
歯性上顎洞炎の原因歯……高野伸夫・田中潤一・高野博子
味覚異常(障害)……生井明浩
食片圧入―天然歯の場合,修復後の場合―……鱒見進一・永富勝広・槙原絵理
Burning Mouth Syndrome(舌痛症)……佐久間泰司

第Ⅱ章 臨床における「正常と異常」の判断
歯のヒビ(クラック)―原因のみあたらない歯痛との関連―……庄司憲明・笹野高嗣
歯の変色……東光照夫
歯肉の着色……栗田賢一・阿部 厚
小児にみられる歯の白斑……濱野良彦
レジン修復の変色……高瀬保晶
無症状だが,いかにも古いアマルガム充填……間 滋夫
咬頭部がすり減った義歯……櫻井 薫
歯頸部辺縁が露出した歯冠修復物……藤井規孝・大西英夫・野村修一
症状を伴わない歯頸部くさび状欠損……小川 匠・重田優子・宮下 顕
症状を伴わない埋伏智歯……近藤壽郎
自覚症状のないX線写真上の根尖性歯周炎……小澤寿子
金属アレルギーの疑い……衣田圭宏・皆木省吾
八重歯……永田賢司
いびき……千葉幸子・杉崎正志
口臭……角田正健
関節(雑)音……田口 望
歯ぎしり……羽毛田 匡
咬合の違和感……木野孔司

第Ⅲ章 予防が中心となる異常の出現
抜髄後の打診痛……戸田忠夫
生活歯切削後に起こる痛み……鳥谷浩平・林田雅弘・古谷野潔

第Ⅳ章 解剖学的問題
頬粘膜の白線(頬噛み)……櫻井 薫
有郭乳頭,後舌腺,舌扁桃……木住野義信・内山健志
フォーダイス斑……大関 悟

第Ⅴ章 医療事故を避ける
電気機器による予期せぬ事故……米津博文
健常歯を障害してしまった……近藤壽郎
抜歯途中に折れた非感染歯髄歯……覚道健治・角熊雅彦
X線写真の再撮影……五十嵐千浪
X線写真の紛失……小林 馨
X線撮影時の被曝防護……佐野 司・岡野友宏

第Ⅵ章 院内の医療体制問題
高齢化社会とインプラント……塩田 真
歯科医療周辺で起きた事故の法律問題……飯塚知行
エイズやB型肝炎の患者さんが来院した時……覚道健治・角熊雅彦

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