試し読み

一般臨床医が手がける 乳歯列期から目指す “永久歯列期正常咬合” 獲得への道

“永久歯列期の正常咬合” を獲得するため,数多くの咬合誘導症例を手がけてきた12人がそのテクニックを詳述!

著者 町田 幸雄 編著
関崎 和夫 編著
ジャンル 小児歯科
出版年月日 2015/02/18
書店発売日 2015/02/05
ISBN 9784864320252
判型・ページ数 A4・168ページ
定価 10,450円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

この本へのお問い合わせ・感想

シエン社の該当書籍ページへリンクします
(購入はシエン社から)

弊社より直接ご購入いただきます
(クレジットカード,代引きが利用できます)

乳歯列期からの“咬合誘導”,12のテクニック&アドバイス!

この道に精通した一般臨床医が自身の咬合誘導臨床を詳細に執筆!

乳歯列期の反対咬合,叢生,口腔習癖,外傷歯,萌出障害などへの対応をはじめ,保険に収載された小児保隙装置(クラウンループ,バンドループ,床型保隙装置)の作り方・使い方も紹介されています.

「本書は,各種処置法をはじめ一般歯科医と矯正専門医との連携の取り方など,診療にあたっての重要事項が満載されており,一般臨床医の先生方の診療に役立つことは間違いないと信じて疑わない」(町田幸雄・関崎和夫「序」より)

 

 詳細広告はコチラ

 書評を読む

 

1 各成長発育期の早期に不正の芽を摘む意義……町田幸雄

Ⅰ 乳歯列期の留意事項とその対応
 1.上下顎乳歯の対向関係の異常への対応
 2.歯列空隙と叢生の有無
 3.乳歯による永久歯萌出の場の確保
 4.口腔習癖と不正咬合
 5.永久歯歯芽の回避現象

Ⅱ 第一大臼歯口腔内萌出時期の留意事項とその対応
 1.第一大臼歯の近心移動の阻止
 2.第一大臼歯の不正位置への萌出
 3.交叉咬合は乳歯列期に処置を

Ⅲ 前方歯群交換期の留意事項とその対応
 1.乳歯期からの処置の大切さ
 2.正常と病的な正中離開

Ⅳ 側方歯群交換期の留意事項とその対応
 1.永久歯側方歯群の萌出の場の不足
 2.下顎側方歯群の交換
 3.健全な乳歯側方歯でも犬歯の唇側転位を生ずることがある上顎側方歯群の交換

Ⅴ 第二大臼歯口腔内萌出期の留意事項とその対応

Ⅵ.各成長発育期に処置を行い永久歯列期に正常咬合とした1症例

 

2 乳歯列期の反対咬合にどう対応するか……外木徳子

Ⅰ 乳歯列期における反対咬合早期治療の意義

Ⅱ 経過観察の意味と自然治癒について

Ⅲ 乳歯列期反対咬合の発現頻度

Ⅳ 治療の難治度,長期化の予測について

Ⅴ 乳歯列期反対咬合の具体的処置について
 1.構成咬合について
 2.各種装置の機能と選択基準
 3.症例の提示(装置を用いて咬合改善したもの)
 4.その他の症例(装置を用いず,咬合改善する方法)

 

3 乳歯列期・混合歯列期の側方歯群部交叉咬合にどう対応するか……久保周平

Ⅰ 乳歯列・混合歯列の交叉咬合の早期治療の意義

Ⅱ 交叉咬合の発現頻度

Ⅲ 側方歯群部交叉咬合症例の処置

Ⅳ 乳歯列期の側方歯群部交叉咬合症例
 1.症例1:側方歯群交叉咬合への対応
 2.症例2:左側臼歯部鋏状咬合への対応

Ⅴ 混合歯列期の側方歯群部交叉咬合症例

 

4 口腔筋機能療法(MFT)の効果とその限界……清水清恵

Ⅰ MFT(myofunctional therapy)とは

Ⅱ MFTの可能性―未就学児への対応
 1.歯磨き嫌い,歯科医院嫌いをつくらないために
 2.食べ方に関する悩み
 3.開口癖に関する悩み―ぽかん口,口呼吸,音を立てて食べる,早食い等
 4.言葉に関する悩み

Ⅲ 本格的なMFTの適応

Ⅳ 症例提示

 

5 効果的な早期歯列弓拡大と叢生への対応……関崎和夫

Ⅰ 叢生の原因
 1.現代人の顎は小さくなっていない!
 2.叢生は増えていない!?

Ⅱ 叢生の発生頻度
 1.乳歯列期の叢生
 2.叢生は下顎切歯からはじまる

Ⅲ 連続抜去法を選ぶ場合の注意点
 1.永久犬歯萌出後の下顎切歯部叢生は自然治癒しない!!
 2.乳犬歯は安易に抜歯しない!

Ⅳ 歯列弓拡大の効果的な時期
 1.歯列弓拡大は永久犬歯萌出前に!!
 2.永久犬歯萌出後の拡大はうまくいかない!!
 3.前歯部と臼歯部には縄張りがある!!

Ⅴ 下顎と上顎の歯列弓拡大
 1.下顎拡大と上顎拡大の違い
 2.下顎歯列弓拡大の適応症とその限界
 3.上顎歯列弓拡大の適応症とその限界

Ⅵ 叢生治療の実際
 1.症例1:下顎拡大のみで対応したケース
 2.症例2:上下顎拡大のみで対応したケース
 3.症例3:下顎拡大+マルチブラケット+ヘッドギアで対応したケース

Ⅶ 拡大治療の問題点

 

6 外傷による歯列不正発現の防止と処置……関口 浩

Ⅰ 外傷の為害性

Ⅱ 歯牙外傷の発現部位と年齢

Ⅲ 外傷にどう対応するか

Ⅳ 処置例
 1.症例1:乳歯脱落歯を再植し,歯列・咬合不正の発現を防止した症例
 2.症例2:乳歯外傷が原因で永久歯歯根形成が遅延した症例
 3.症例3:乳歯外傷が原因による永久歯萌出遅延歯を開窓・牽引した症例

 

7 正常咬合を乱す萌出障害とその対応……町田直樹
Ⅰ 乳歯にみられる萌出障害

Ⅱ 永久歯にみられる萌出障害
 1.過剰歯,歯牙腫
 2.異所萌出
 3.萌出遅延:第一大臼歯萌出遅延

8 乳歯早期喪失への対応……望月清志
Ⅰ 喪失部位の空隙の変化

Ⅱ 乳歯抜歯後における歯槽部の変化

Ⅲ 保隙の考え方

Ⅳ 保隙方法
 1.クラウンループ保隙装置
 2.バンドループ保隙装置
 3.クラウンバー保隙装置
 4.インレーバー保隙装置
 5.デイスタルシュー保隙装置
 6.床型保隙装置(可撤性保隙装置)
Ⅴ 舌側弧線保隙装置と口蓋弧線保隙装置の応用例

Ⅵ 装着後の定期検査

 

9 口腔習癖への対応……浜野美幸
口腔習癖の種類
 1.吸指癖
 2.咬爪癖
 3.弄唇癖(咬唇癖・吸唇癖)
 4.口呼吸(口唇閉鎖不全の状態を呈し,低位舌であることが多い)
 5.舌突出癖(タングスラスト・異常嚥下癖)
 6.歯ぎしり(ブラキシズム)
 7.その他

 

10 正常な永久歯交換に役立つ乳歯の歯冠修復と歯髄処置……藤居弘通

Ⅰ 適切な歯冠形態の回復(特に近遠心的・垂直的)
 1.乳歯に対する歯冠修復の目的
 2.乳歯に対する歯冠修復法の選択基準
 3.乳歯に対する歯冠修復法
Ⅱ 歯髄為害性のある修復材の使用には注意

Ⅲ 可能な限り歯髄保存療法の採用を

Ⅳ 歯髄除去療法時の徹底した制腐的処置

Ⅴ 歯冠修復と歯髄除去療法を併用した乳歯の脱落期までの症例

 

11 一般歯科医が矯正歯科医と連携するには……中村 孝・沖藤寿彦

Ⅰ 治療時難易度の留意点

Ⅱ 比較的難易度が低い症例

Ⅲ 難易度の高い症例
 1.矯正歯科医との連携の問題点
 2.矯正歯科医との連携のメリット

Ⅳ 矯正歯科医で継続することが多い症例

12 一般臨床医が永久歯列期正常咬合の育成に対応する意義……髙野 真

Ⅰ どのような症例に対応するか

Ⅱ 世代を超えた家族の口腔管理

Ⅲ 処置例について
 1.症例1:佝僂病をともなう永久歯交換遅延症例
 2.症例2:母親の口腔内から将来像を予測し,健全な永久歯列を獲得した症例

Ⅳ かかりつけ歯科医院として健康への啓蒙活動と早期不正の発見を

 

ご注文

10,450円(税込)

ネット書店で購入する

シェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加