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日歯が第188回定時代議員会を開催

 日本歯科医師会は6月14・15日の両日,東京・市ヶ谷の歯科医師会館において,第188回定時代議員会を開催した.
 冒頭挨拶で堀 憲郎会長はオールデンタルの取り組みとして「骨太の方針2018」(6月15日に閣議決定)への対応について,日歯連盟との緊密な連携・目的の共有の下で推進してきたと挨拶(なお,6月15日に閣議決定した「骨太の方針2018」に対する日歯の評価はhttps://www.jda.or.jp/jda/release/180615.htmlを参照されたい.参考:http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2018/2018_basicpolicies_ja.pdf (骨太の方針2018)).

  その後,来賓挨拶,一般会務報告,社会保険関係報告,地域保健関係報告,予算決算特別委員会報告,平成29年度事業報告(平成29年4月1日から平成30年3月30日まで)と続き,議案審議に入った.


 審議では①「平成29年度(平成29年4月1日から平成30年3月30日まで)貸借対照表及び正味財産増減計画書並びにこれらの付随明細書,財産目録及びキャッシュ・フロー計算書承認の件」,②「裁定審議会委員指名の件」,③「選挙管理委員会委員指名の件」の3つの議案が上程され,すべて執行部提案どおり可決された.

なお,指名された裁定審議会委員と選挙管理委員は以下の通り(敬称略).

○裁定審議会委員(任期:平成30年7月1日~平成32年6月30日)
逸見良平(山形)/岩上榮吉(埼玉)/服部玄門(東京)/吉岡重保(東京)/川崎泰右(東京)/林 清平(長野)/杉山友一(奈良)/田本寛光(鳥取)/許斐義彦(長野)

○選挙管理委員会委員(任期:平成30年7月1日~平成32年6月30日)
円谷秀海(福島)/箱島光一(栃木)/寺田香織(東京)/佐藤全孝(東京)/浅野幸弘(東京)/佐藤憲男(東京)/秋月照彦(東京)/伊能智明(東京)/早川豊治(三重)/村戸建一(石川)/槇 雄三(徳島)/上野正典(福岡)

 また,時局対策では各地区代表事前質問と個人事前質問に対する質疑応答により,有意義な意見交換が行われた.質問は下記のとおり.

○地区代表事前質問の一覧
九州地区「「歯科健診推進」に対する日本歯科医師会の対応」
近北地区「最近の施設基準に係る研修に関して」
東海・信越地区「歯科健診と医科歯科連携について」
四国地区「日本歯科医師会正会員及び準会員と都道府県歯科医師会会員の整合性について」
北海道・東北地区「会費を担う会員数の将来予測について」
巻頭地区「エビデンスに基づく政策提言(EBPM)の推進」
東京地区「歯科衛生士の復職支援について」

○個人事前質問(全25問)
医療管理・税務関係……3問,学会関係……1問,日本歯科総合研究機構関係……1問,中医協・診療報酬関係……3問,医療制度関係……1問,介護保険関係……1問,地域保健・産業保健関係……9問,歯科医師需要関係……1問,学術・国際渉外関係……2問,医療情報・IT・調査関係……2問,その他……1問
 
 今回の各質問では,今次歯科診療報酬改定を踏まえた医科歯科連携を中心とした質問・要望が多く寄せられた.具体的には地域・在宅における医科歯科連携,障害者歯科診療,糖尿病協会の登録歯科医について,栄養士との連携,介護報酬,施設基準に関わる研修などについてであった.

 なお,以下に地区代表事前質問と個人事前質問からそれぞれ1問ずつピックアップし,紹介したい.

 四国地区代表の質問では,上記の通り日歯正会員・準会員と都道府県歯会員との整合性について質問がなされた.質問の要旨としては,基本的に,日歯正会員は所属する郡市区歯,都道府県歯を経由し入会する制度となっているが(三層構造の組織),日歯準会員第3種・第6種は都道府県歯を経由することなく日歯に入会できる制度となっている.このことに対し,準会員第3種・第6種※1も都道府県歯を経由し入会する制度に変更するよう,要望・検討を促すものであった.これは,昨今の都道府県歯(あるいは郡市区歯)において若い会員が減少傾向にあり,それに対する地方の歯科医師会の危機意識を表しているものであったといえる.

 個人質問12番では「日本糖尿病協会の登録歯科医拡大へのアプローチについて」と題した質問がなされた.日歯は平成19年度より日本糖尿病協会と連携し,糖尿病重症化予防・歯周病予防に取り組んでいるが,日歯および日本糖尿病協会の会員で,日本糖尿病協会の認定研修を終了した歯科医師は登録歯科医になることができる.すなわち,登録歯科医の対象者は日歯会員でなければならない.

 質問ではこのことを踏まえ,「本制度は医科歯科連携を行い,患者の糖尿病・歯周病の予防・治療の向上を目指し,国民の健康増進に寄与することを目標としており,日歯の組織力強化の一助になりえ,一般日歯会員,日歯非会員へのアプローチがあってしかるべきと考える.登録歯科医数変遷※2と,日歯の一般会員へどのようなアプローチを行っているか示していただきたい」と質した.

 これに対し,日歯は登録医更新やそれに必要な研修の案内が徹底はしていたものの,今後もHP等活用し周知していきたい,とした.



 ※1:第3種(日歯直轄)とは公務員,医育機関・病院・介護老人保健施設等に就業し開業されていない者,研究機関に勤務し診療に従事されない者.第6種とは歯科医師法に基づく臨床研修中の者.

※2:糖尿病協会登録歯科医数(各年4月10日現在)は最多であった2010年で4,876名,最少が2018年で2,639名と最多時との減少者数は2,237名にのぼる(第188回日本歯科医師会定時代議員会配付資料より).

 
 
 
 

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